幼児肥満を解消する対処方法や対策・原因・特徴について
幼児肥満とは
幼児肥満とは標準体重よりどれくらい体重が上回っているかによって決まりますが、幼児肥満には2種類の肥満があります。一つは単純性肥満といって、摂取カロリーが消費カロリーを上回っているいわゆる食べ物の過剰摂取による肥満と、もう一つは症候性肥満といって病気が隠れている場合の肥満をいいます。
単純性肥満の場合は、体重も増加しますが身長の伸びも見られるものの、症候性肥満は病気と関連しているので身長も伸びず、低身長のまま推移していく傾向にあります。
幼児肥満のほとんどが単純性肥満によるものです。幼い頃からお菓子やジュースなどの摂取が多く、食事のバランスの悪さが原因となっている場合が多いのです。
子どもが言うことを聞かないからといって、お菓子やジュースなどを簡単に与えてしまう人がいますが、言語道断です。幼い頃に体重が増えすぎてしまうと、生活習慣病になりかねません。それも大人になってからではなく、子どもの頃から高血圧や動脈硬化といった症状が現れる場合があり、深刻な問題となっています。
幼児肥満は見た目だけの問題ではないのです。命に関わる病気に直結するので、早めに医師の元で治療を始める必要があります。
また、将来学校へ通うようになれば、いじめの対象にもなりかねません。かわいい我が子だからこそ、心を鬼にして肥満と向き合う必要があるのです。これはかなりの根気と努力が大事であり、親も子も強い意志が必要になってくるのです。
幼児肥満の特徴(症状)や原因
幼児肥満の特徴や原因は、乳幼児検診の段階で発見することができます。身長、体重の割合から見て、曲線から大幅に外れていれば肥満と断定することができます。ですから乳幼児検診で肥満を指摘されたら、すぐに肥満解消の手立てをとる必要があるでしょう。
しかし肥満と診断されてもすぐに治療を始めるわけではなく、カウプ指数があまりにも高い場合や、肥満度の割合が大きい場合ですので、医師の診断の元で治療を行う必要があります。
なぜなら、子どもの肥満の場合、極端な食事制限をしてはいけないからです。
成長期にあるこの時期の子どもは、成長するために必要な栄養素をとらなければなりません。自己流の食事制限をしては、本来摂取しなければならない栄養素を摂取できずに、ほかの病気にかかってしまう恐れや、体の発達に異常をきたす恐れがあるからです。
幼児肥満のほとんどが過剰摂取によるものですが、そのほとんどがお菓子やジュースなどの嗜好品などの取りすぎが原因です。子どもがよく食べれば、「たくさん食べるのはいいことだ。」と過剰に与えてしまうことがあります。
また偏った食事をしている場合も多く、炭水化物のみの食事になっている場合が多いことも原因の一つと考えられています。
麺類や丼物には、汁物やサラダなどの副菜をつけるだけで、バランスのよい食事になります。単品で済ませてしまうような食事は、肥満を助長させるだけですから食事を与える人が注意しましょう。
幼児肥満の対策
幼児肥満の対策としては、子どもに安易にお菓子やジュースを与えないことです。これらはむし歯の原因のもとにもなりますので、十分気をつけなければなりません。ジュースの代わりにお茶を飲ませましょう。それだけでもずいぶん変わります。また、おやつは決められた時間に与えることが大切です。
できるだけスナック菓子ではなく、手作りのおやつがいいでしょう。手作りする暇がない人は、果物でもかまいません。バナナやリンゴ、サツマイモなどはおやつとしては最適です。
また食事の前にお菓子を食べる習慣がある家庭は、すぐにやめましょう。できるだけ早く夕食の準備をし、おやつでおなかがいっぱいになることを避けることです。どうしてもおなかが空いて我慢できないといった場合は、軽くおにぎりなどを食べさせるのがよいでしょう。しかし食事に差し支えない程度に与えるのが理想です。
おやつを与える時間やおやつの量などを決めれば、肥満が進むのを防ぐことができます。子どもは食べられなくなったストレスから、泣き叫ぶこともあるかもしれません。そこを乗り越えるのは親のつとめです。親が頑張らなければ子どもも乗り越えることはできません。
つらいかもしれませんが、子どもの将来を考えるなら、親が変わらなければ子どもを変えることはできないのです。ここが一番の辛抱の時だと思って、ちゃんとしたルールを守っていきましょう。そうすれば子どもも自然と変わってくるはずなのです。
幼児肥満の解消方法
幼児肥満の解消方法としては、決められた時間におやつを与えることや、決められた量のおやつを与えるほかにも大事なことがあります。それは適度な運動です。肥満傾向の子どもは、体が重たいので動くことを極端に嫌がる子どもが多いのも幼児肥満の子どもに多い特徴です。しかし、動くのが嫌だからといって室内でじっと過ごしているだけでは肥満の解消法にはつながりません。
そこで積極的に外へ連れ出すことです。公園などの遊具施設で遊ばせるのもいいでしょう。短い距離を走ることも大事です。親子で散歩をするのも最適です。
また本格的に肥満の解消をするなら、水泳などの全身運動が最適です。水泳は浮力がありますから、足腰に負担がかかることなく運動することができます。ですから肥満解消には最も適した運動と言えるでしょう。
水泳をすることで、呼吸器系も強くなり健康な体へと変化するので、体力作りのためにもおすすめの運動といえます。
また子どもがやりたがっているスポーツがあれば、そちらもおすすめです。サッカーや野球などといったスポーツもかなりハードですから痩せるためにはいいでしょう。
これらの運動をすれば肥満解消が期待できるのですが、おなかが空いた際に大食いをしてしまったら意味がありません。せっかく消費したカロリーもまた過剰に摂取すれば同じことです。ですから、食べるときにも注意を払う必要があります。
運動をすれば肥満解消は期待できるので積極的に運動に取り組みましょう。
幼児肥満解消のまとめ(未然に防ぐ方法など)
幼児肥満を未然に防ぐ方法やまとめとして、親がいつでもお菓子やジュースを与えないことです。普段の飲み物にジュースを与えるのはやめましょう。幼児期はお茶で十分です。また、お菓子を与えるときは時間と量をきちんと決めて与えるようにしましょう。
また肥満傾向にある子どもは、積極的に運動に取り組みましょう。
肥満傾向にある子どもは体を動かすことを嫌がる子どもが多いのが特徴です。しかし積極的に体を動かすことが肥満解消の一番の近道になりますから、外へ連れ出し運動させることが大事です。
幼児肥満は子どもの見た目だけの問題ではありません。
生活習慣病予備軍の仲間入りをしてしまい、高血圧や動脈硬化などの症状が現れてしまったら、命の危険性さえ出てくるのです。将来のことを考えて、親が積極的に肥満解消のための手立てを取る必要があるのです。
かわいそうと思ったらその時点でだめなのです。
子どものことを考えるからこそ、心を鬼にして肥満解消をしなければなりません。その親の努力が子どもの未来を救うことになるのです。
子どもの肥満は親の責任でもあります。ですから知らん顔ではすまされません。子どもとともに努力しなければなりません。肥満解消のためには強い意志が必要です。
親も子どもも一緒になって頑張る必要があります。
食事の管理やおやつの与え方など、細かいことは親しかできないのです。大変かもしれませんが親が努力をすることで解決する糸口が見つかるのです。
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