ウェブの文字化けを解消する対処方法や対策・原因・特徴について
ウェブの文字化けとは
ブラウザでインターネット上のウェブサイトを閲覧しているとき、画面いっぱいに半角カタカナを含む意味不明な文字列や記号が表示されてしまったことがある経験を持つ方も多いはずです。これが「文字化け」と言われる現象で、インターネットのウェブサイトで発生するものや、受信したメールの一部が文字化けしているもの。
その文章を表示しているコンピュータでは表示できない文字が含まれている機種依存文字による文字化け、さらには文章データを画面上に表示するためのフォントがない場合に発生する文字化けといったものがあります。こういった種類がある文字化けのなかでもウェブの文字化けは非常に多く、多くの人が悩まされている問題でもあります。
ちなみに、この「文字化け」という現象は英語圏やラテン語圏など、アルファベットを使用する言語を持つ国では「Mojibake」という言葉がそのまま利用されています。これは、文字化けが発生する主な理由が日本語などアルファベット以外の文字を表示させようとしたために起こるということに由来します。
アメリカのソフトウェア会社が紙媒体で発行する印刷物のレイアウトをコンピュータで作成するための印刷アプリケーションの開発に取り組んでいた際、日本語の文章を印刷するときに発生する文字化け問題を日本人技術者が現地の技術者に「Mojibake」という言葉を使って説明したため、それがきっかけとなってそのまま定着したのです。
ウェブの文字化けの特徴(症状)や原因
文字化けは、発生すると本来の文章がまともに表示されなくなり、かわりに半角のカタカナや記号が羅列されるのが大きな特徴です。初めてこの現象に遭遇するとパソコンが壊れてしまったのかと疑ってしまいますが、文字化けが発生するのは明確な原因があります。
ウェブの文字化けは、ウェブサイトを作成した人が使用した文字コードと、ウェブサイトを閲覧する人が使用している文字コードが一致しないことが原因なのです。
文字コードとは、文字や記号をコンピュータで表記するために、文字や記号に割り当てられる数字のことです。この文字コードは、体系づけられているコードセットが複数あるのです。
ウェブサイトを作成する人は、最初にこの文字コードを宣言してから本文を記述して公開します。そして、ウェブサイトを閲覧する人はウェブブラウザを使用して閲覧しますが、このウェブサイトには表示できる文字コードがあらかじめ設定されているのです。
このウェブサイトを作成する人が宣言した文字コードと、ウェブサイトを閲覧する人が使用するブラウザに設定されている文字コードが異なると、文字が正しく表示できず意味不明な記号が羅列される文字化けという現象が起きてしまうのです。
日本では、主に「EUC-JP」、「Shift-JIS」、「UTF-8」という文字コードが利用されており、最近では世界のほとんどの主要な言語をサポートした「Unicode」の普及が進んでいます。
ウェブの文字化けの対策
ウェブの文字化けが起こらないようにするために、対策を施しておきましょう。ウェブサイトを閲覧するときの文字化け対策は、ウェブブラウザの文字コード設定を行うことです。ほとんどの場合は標準設定のままで問題ないのですが、古いパソコンを使い続けている場合や、新しいパソコンを使っていても、以前使っていたパソコンからウェブブラウザの設定を引き継いだ場合は注意が必要です。
最新の規格に対応していない文字コードが設定されているかもしれません。そういった場合は、文字コードを「Unicode」もしくは「UTF-8」に設定し直しましょう。このふたつの文字コードは多くの言語に対応しており、普及が進んでいる文字コードなので、どちらかを設定しておけば文字化けがほとんど発生しなくなるはずです。
ウェブサイトの作成者である場合は、作成時に確実に文字コードの宣言を行いましょう。その際は、「Unicode」や「UTF-8」といった、一般的な文字コードにすることが重要です。ウェブの文字化け対策としては、ウェブサイトの内容よりも優先してどの文字コードでウェブサイトを作成するかを決めておくことが大事です。
ウェブサイトは日記を公開して感想をもらったり、商品を紹介するなど多くの人に見てもらうことが目的であることが多いので、昔からの慣例や自分のこだわりではなく、多くの閲覧者が手軽に見られる一般的な文字コードを選択することが必要なのです。
ウェブの文字化けの解消方法
ウェブサイトの閲覧中に文字化けが発生してしまったら、ウェブブラウザの文字コード設定を見直し、「Unicode」もしくは「UTF-8」に設定し直してブラウザを再起動させることが一般的な解消法です。まれに、ブラウザの再起動だけでは文字化けが直らないことがあります。その場合は、ブラウザが保存されているキャッシュを参照して表示させている可能性があります。
キャッシュというのは、一度訪問したウェブサイトの情報をブラウザが自動的に保存し、再度同じウェブサイトを訪問したときにその情報を利用して素早く表示する機能です。このキャッシュが残っていると、間違った文字コードが使われて文字化けが発生してしまうので、キャッシュを削除したうえでウェブブラウザを再起動させることで文字化けを解消することが出来ます。
また、ウェブの文字化けはウェブサイト作成時に一般的ではない文字コードを宣言されている場合にも起こります。これはウェブサイトの閲覧者が修正することは出来ないので、可能であればウェブサイトの作成者や管理人に文字化けが起こっていることを報告し、修正してもらえるよう連絡することも一つの解消法と言えます。
連絡する際には、ウェブサイトの閲覧に使用したウェブブラウザの名前とバージョン情報、そして設定されている文字コードを伝えるように心がけましょう。そうすることで、ウェブサイトの作成者や管理人も問題を把握しやすくなり、早急な対応が期待できます。
ウェブの文字化け解消のまとめ(未然に防ぐ方法など)
ウェブブラウザでインターネット上のウェブサイトを閲覧しているとき、意味不明な文字列や記号が表示されてしまう現象が文字化けです。文字化けにはいくつかの種類がありますが、多くの人が直面するウェブの文字化けの原因は、ウェブサイトを作成した人が使用した文字コードと、ウェブサイトを閲覧する人が使用している文字コードが一致しないことです。
ウェブサイトの作成や閲覧で使用される文字コードは複数あり、ウェブサイトの作成者が宣言した文字コードとウェブサイトを閲覧する人が使用するウェブブラウザに設定されている文字コードが異なると文字化けが発生してしまうのです。
ウェブの文字化け対策には、閲覧に使用するウェブブラウザの文字コード設定を行うことと、ウェブサイトの作成時にしっかり文字コードを宣言することが有効です。どちらの場合も、一般的な文字コードである「Unicode」や「UTF-8」を使用しましょう。文字化けが発生してしまったら、ウェブブラウザの文字コード設定を見直すことで解消できる場合が多いです。
その際には、設定すると同時にキャッシュも削除しておきましょう。また、ウェブサイトの作成者に文字化けが起こっていることを報告し修正してもらうのも一つの方法です。ウェブの文字化けは、文字コードに起因することがほとんどです。ウェブサイトの閲覧時も作成時も、確実に文字コードを設定し、文字化けを発生させないようにしましょう。
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